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講座の企画・運営を担当されたのが、「わたし研究を文化にする」をコンセプトに活動する京都の一般社団法人こころ館さんです。こころ館さんが地方自治体や企業・団体等に向けて提供されている「わたし研究室」という研修プログラムを豊能町と共同開催したことから、講座名を「とよのわたし研究室」と名付けたそうです。

全5回の講座では、自分がどんな人間で、何に喜びを感じ、何に心が動かされるのか-そんな「自分は何者か」という根源的な問いから、自分のあり方を見つめ直していきました。そして、本来持っていたけれど眠らせたままになっていた一人ひとりの可能性の種を発掘し、最後にはこれからのわたしらしい生き方である”研究テーマ”を発見していきました。

なぜ、市民団体「とよのわたし研究室」は生まれたの?

 

豊能町では、少子高齢化・人口減少が進んでいます。それに伴って、今までよりも地域の中でのつながりが弱くなったり、地域の中で活躍し、地域が元気になるために活動する人の数「活動人口」が少なくなっていることが課題になっていました。そんななか、地域の女性たちが今よりもっと元気に活躍できるよう、2018年に豊能町役場に女性活躍室が発足します。そして同じ年の10月、女性活躍室が主催する人材育成事業として「とよのわたし研究室」という講座がスタートすることになりました。

この講座は「何か新しいことを始めてみたいけれど、何をしたらよいのかわからない」と考える地域の女性を対象に、その人自身も気づいていない能力や可能性を発掘することを通して、一人ひとりの“これからのわたしらしい生き方”を発見していくというものです。2018年に開講した第1期には、30~50代の子育て経験がある豊能町の女性14名が講座に参加しました。

講座のなかでは対話の時間が多く設けられ、仲間の研究生(受講生)と語るなかで学ぶことがたくさんありました。また、講座には豊能町役場の職員さんも研究生として参加されており、共に本心を語り合うなかで、住民/職員の垣根を超えたつながりが生まれました。この経験が、地域のことを自分ごととして考えられるきっかけとなったように思います。

 

講座終了後も1期生で集うことが増えるなかで、「何か豊能町のお役に立てることができたら」という思いと、一緒に学んだ仲間の“心の拠り所”をつくりたいという思いから、市民団体という形で「とよのわたし研究室」というグループを立ち上げるに至りました。

講座の意志を引き継いでいきたい

 

団体名を講座と同じ名前にした理由は、町が講座に取り組んだ背景にあった“豊能町を自分らしく生きる人でいっぱいの町にしたい”という思いを、わたしたちも引き継ぎたいと思ったからです。コンセプトの「わたしが変われば、地域が変わる。」についても、この言葉を自分たちが体現していきたいという思いから、同じく引き継がせてもらうことになりました。

これからも仲間や役場の皆さんと連携しながら、自分らしく幸せに生きる人でいっぱいの地域づくりのお手伝いができればと考えています。

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講座中のグループワークの様子
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豊能町「とよのわたし研究室」の講師を担当する松原明美さん(一般社団法人こころ館代表理事)
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​1期生「研究テーマ発表会」
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豊能町のマスコットキャラクター「とよのん」と
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